茶日和

茶日和
清明 茶つみのころ

毎日が茶日和❣ ゆったりとお茶の時間を楽しみましょう❣ ここではお茶に関わることばから茶事を見つめましょう❣

《清明》二十四節の一つ清明節。陽暦で4月5日にあたる。掃墓節とも呼ばれ、最も重要な節句。中唐の頃、清明前の3日間は寒食節と言われる火の使用が禁止された様だ。※ただ、2021年の清明は4月4日でした。清明の頃は新茶の季節。清明節の前に摘まれる茶、清明前茶は最高級の茶。現在では清明前龍井茶が有名である。唐の時代、清明は宮廷の重要行事で皇帝に新茶が献上された。

《貢茶》中唐の頃(粛宗756~762年)、初めて皇帝に新茶が献上されたという。新茶は清明に間に合う様に常州・湖州から長安まで日夜10日ががかりで運ばれた様だ。陸羽が最上位と評価した清明前茶・陽羡茶(紫笋茶)である。湖州に住でいた陸羽が陽羡茶を進言したことがきっかけに貢茶が始まったとの伝説もある。

《紫笋茶》シジュンチャ。緑茶。陽羡茶の中で最高級の茶を紫笋茶という。紫で筍型をしていることから紫笋茶と呼ばれる。陽羡茶は常州と湖州一帯で採れる茶を指す(顧渚山周辺で採れる茶も含まれる)。「陽羡」は現在の江蘇省「宜興」である。因みに宜興は急須の故郷・陶都である。また、そこは紅茶の産地でもある。

《茶は南方の嘉木なり》陸羽の書「茶経」の冒頭に出てくる言葉である。この場合、南方とは中国西南部を指す。嘉木とは美しい木、良質の木、立派な木などを指す。陸羽は嘉木を追い求めて茶産地を巡った。顧渚山、松羅山、天台山など・・・